![クリクラ工場見学に行ってきました](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/dda5015e2d700ced068c9db0875298d8.jpg)
クリクラの工場見学で水の製造工程を見てきました
最近、ウォーターサーバーを見かける機会が増えました。5年も前であれば、『水を買う』というのはいまいちピンとこないものでしたが、今は安全で美味しい水が求められる時代。
そこで――
ウォーターサーバーのお水は、一体どのように作られているのだろう?
そんな疑問を胸に、今回はクリクラの工場見学に行ってきました!
![クリクラ工場見学](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/91540d673bb3cb7ef98d2ce2d12f9cac.jpg)
クリクラ工場見学の現地に到着
『工場見学』に行ったのは、多分中学生以来のこと。かなりワクワクします。
さて、目的地のクリクラの工場は、小田急線鶴川駅より、バスに揺られて20分程。五反田バス停留所前から、すぐのところにありました。
※ちなみに交通手段ですが、工場まではバスで20分か、タクシーか車で10分程。自家用車ではなく個人で行くならバスの方がおすすめ。片道190円でした(タクシーは片道1400円くらい)。
まず建物の第一印象ですが、意外とこぢんまりした感じ。そのまま入って大丈夫なのかな、と少し思ったのですが、『工場見学』の旗が立っているのを見て一安心しました。
![工場見学の案内](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/2ddab9284810e52418bafe2a8404af64.jpg)
ふと見ると、クレヨンしんちゃんが看板に描いてあります。
そう言えば、昔大好きだったなあ、クレヨンしんちゃん……と少し懐かしい気持ちに。
テレビでは大抵トラブルメーカーで、周りへの被害も大きいしんちゃんでしたが、映画になると格好良くなるのですよね。
締めるところはちゃんと締めて、まさに主人公の風格とでも言いましょうか。
が、私はそんなこととは関係なく、実はネネちゃんが好きでした。怒ると、トイレに大きなぬいぐるみを持ち込む二面性が……と、話が脱線してしまいましたね。
工場見学に訪れたのは水曜日だったのですが、意外や意外、少し年齢が高めの女性の団体や、スーツを着た会社員らしき人などもいらっしゃいました。
入り口脇には、ナックの設立者の銅像。クリクラは、株式会社ナックの部門のひとつだそうです。
![クリクラ工場見学の建物への入口](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/bd5fd68f254103fbd34ef2f2ab364e14.jpg)
入ってすぐのところに、写真撮影スペースがありました。子どもさんなんかは、喜びそうですね。
![クリクラ町田工場見学記念撮影スペース](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/c206f688c7f563935e47860f42afc7f1.jpg)
二階に上がると、ロビーと受付がありました。
![ロビーと受付](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/aa4168e1c7dc8f7299a161d519a71d63.jpg)
その手前には、ウォーターサーバーが設置してあり、自由に飲むことが可能です。
少し喉が乾いていたので、ありがたく試飲させていただきました。
クリクラ水を飲むのは初めてだったのですが、雑味がなくて美味しい!
サーバーも実物を見て思ったのですが、イメージよりは大きくなかったです。独立したキッチンとか、リビングとかがある家なら、邪魔にならずに置けそう。
![クリクラのウォーターサーバー](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/58d6cea9d5d649d2db77f23399c8ac8a.jpg)
いつでも美味しい冷水とお湯が手に入るというのは、生活する上で大分楽チンになる気がします。
……このように、実物を目の前にすると、リアルに『ウォーターサーバーのある生活』が浮かんできて、欲しくなってしまいました。
それはさておき、いよいよロビーの中へ。受付を済ませると、何やらカードをいただきました。
おみやげ引替券……一体何がもらえるのか、ちょっとワクワクです!
![おみやげ引換券](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/4440aacf7d4445012ba44c29fb1b49de.jpg)
ちなみに、時間に遅れてしまった場合、20分の遅刻までなら合流OKだそうです。
![遅刻案内ボード](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/cbb56c4863d28c40d9bb1767047be767.jpg)
ロビーの中は結構広くて、壁の一角にナックの社史がずらり。
普段、社史はさほど強い興味がなければそうじっくり見ない方なのですが、この社史はへえ〜と思いながら、結構長い時間見入ってしまいました。
というのも、社史と平行してその年にあった世間の出来事が併記されていたので、記憶を辿りながら楽しむことができました(パンダ来る、とかベルサイユのばら、とかちょっと微笑ましかったです)。
![ナック社史](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/165a21eb61c81f96e35a4aafd39046a4.jpg)
また、ロビー入り口脇に、昔懐かしいおもちゃが『ご自由にお遊びください』の札と共に置いてありました。
ベーゴマ、メンコ、あやとり、リリアン、ゴム鉄砲、竹トンボetc…今の子って知ってるのかな?
昔はゲーム機なんて当然なかったので、こういうもので遊んでいたんですよ。
ちなみに私が小学生くらいの頃は、あやとりがブームでした。
休み時間になると、みんな色とりどりの毛糸の輪っかを持ち寄っては、飽きもせず休み時間中遊んでいて……懐かしい!
![おもちゃコーナー](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/fa8aaf42becc7a779738983e323cbe6d.jpg)
……などと、思い出が頭の中をかけ巡ったり、社史をふんふんと眺めていたりする内に、工場見学開始の時間になりました。
![ロビーで待つ](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/2fdb2175f7f6a0c8eab973c018e7ec05.jpg)
見学開始、世界の水ギャラリーへ。
ロビーであれこれと見ている内に、工場見学の時間です。
案内の方がやってきて、簡単な自己紹介の後、工場見学の概要についてお話していただきました。
それによると、クリクラの工場見学は2011年11月に始まったそうです。訪れる方の半分くらいは子どもとのことで、それはあちらこちらにあるしんちゃんの姿からもうかがえます。
注意事項の説明の後(展示品に手を触れない、一部撮影禁止の場所についてなど)、まず始めは3階にある世界の水ギャラリーへ。
![水ギャラリーの入口](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/25d8b2ac924b7ff8ec69558653d63bcd.jpg)
世界46カ国から、およそ1000本の水を集めて展示しているとのことですが、中がカラフルでオシャレです。
![世界の水ギャラリー](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/185514740aa85c474e20d5938fa6ccd8.jpg)
入ってすぐのところにはウォーターサーバーの展示。こちらはクリクラのものの他、世界26カ国から集めてきたとのこと。
ちなみに、ウォーターサーバーのおよそ7割から8割は中国製、クリクラのウォーターサーバーは韓国製だそうです。
材質もプラスチック製、陶器、金属、ガラスなど様々。中には模様入りでインテリアとして違和感のないものも。
見たところ、陶器製、ガラス製は高級感がありますが、その分重たいので扱いが難しいようです。
今、韓国では嫁入り道具にウォーターサーバーを持っていく人も増えているようで、なるほど便利そうだものなあ、と納得しました。
![世界のウォーターサーバー](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/bafd5a6649a8f37444f9e31e9d3f5235.jpg)
次に、お水の歴史について。
宅配水の歴史は、150年前にアメリカで始まったとのこと。
以下、パネルを見ながら説明していただいた言葉をそのまま載せます。
「その頃のアメリカでは砂漠地帯が延々と続き、安全な飲み水を確保することはまさに死活問題でした。当時、珍しいウィスキーと井戸と金は、金と井戸とを交換したというエピソードが残る程、飲み水は金にも等しい大変貴重なものだったようです…」
また、世界には約200の国があるけれど、水道の水が飲める国はたった11カ国しかないとのこと。
予想外に少ない……。
そういった話を聞くと、なるほど『飲める水』というのは貴重なものなんだなあということをひしひしと感じます。
![お水の歴史](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/89be8e9578e2ec8144ed983ce8ef486e.jpg)
次に、世界の水をいくつか紹介していただきました。
フレーバー入りの水、ボトルが綺麗な水、などなど。
フランス製のミネラルウォーターはさすがオシャレと納得させられたり、イタリアのボトルは緑や青でカラフルだったり、日本の水は富士山の形をしていたり……ボトルを見ているだけで本当に楽しい!
![世界の水](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/574b981aefd8c73f490a017e202145b1.jpg)
こういったボトルのコレクターもいらっしゃるようで、なるほど、色々な形があるし、飾って綺麗なものがたくさんあるからなあ……と横目で気に入ったボトルを眺めつつ、納得してしまいました。
![日本の水](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/96e3bd633fdce74fd147dcef326a91e4.jpg)
一部には世界の王侯貴族が愛した水のコーナーが設けられていて、この説明が本当に興味深かったです。
太陽王が愛した水(太陽王の水とも呼ばれるそうです)、ロシア皇帝が愛した水、病気に効くとされてナポレオンが飲んだ水、歴代大統領が好んだ水、採取量が少なくて選ばれた人しか飲めない水など……とっても飲んでみたかったのですが、残念ながら試飲はできないそうです。
機会があったら飲んでみたいなあと思った水がたくさんありました。
別に、飲んだからといって太陽王やナポレオンになれる訳ではないのですが、『歴史上有名な人たちが好んだという味を確かめてみたい』という気持ちがむくむくと沸きます。
![イタリアの水フィレッテ](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/253a95539775f05165452a98dbd69e6f.jpg)
美味しいのかな?
どうしてその水が好きだったのかな?
その人達の味覚と自分の味覚は近いのか、遠いのかな?
考えると、すごくわくわくします。
手に入るものは、そのうち買って飲んでみようと思いました。
また、スワロフスキー(とてもキラキラしているビーズです)で飾られた瓶入りの水は、結婚式の引き出物として用いられることもあるそうで、『水を贈り物にする』というのもなかなか良さそうです。
その場にあるだけで、華やかな気分になるボトルデザインでした。
![王族貴族の愛飲した水](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/167e4c6cad0451a0c76708417b38cf3f.jpg)
世界の水ギャラリー、とても面白かったです!
見学時間の都合上、あまり長い時間じっくり見ることができませんでしたが、エピソードや生産国など、興味深いものがたくさんありました。
DVDスライドショーでクリクラを学ぶ
世界の水ギャラリーを後にし、次に案内されたのはスライドのある部屋。
こちらではDVDを見せていただきました。
![スライドショー](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/2611c962b34916550b97e4052c34a534.jpg)
それによると、クリクラ水のサービスは2002年に開始されたそうです。
思い返してみれば、10年程前は、まだウォーターサーバーが普及していた記憶がありませんから、日本の宅配水ビジネスはまだまだ歴史が短いですね。
![クリクラのボトル](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/778d978ca5e8a7ce6f6130a19d35b2a3.jpg)
内容は、クリクラ水の作られ方、水についての知識など。
ところどころにクレヨンしんちゃんが登場しています……動くしんちゃんを見たのは、本当に久しぶり!
![クリクラとクレヨンしんちゃん](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/78c1629a84f1177232293e360c296578.jpg)
工場内部やフィルターの説明などもあり、後で見学する研究棟や工場内部のための予備知識も含んでいました。
大体の内容は、いわゆる学習ビデオを想像してもらえれば近いでしょうか?
とてもわかりやすかったです。
研究棟の見学
DVDを見た後は研究棟の見学です。ここと、この後行く工場は撮影できないとのことで、文字ばかりになってしまいますがご容赦を。
![クリクラ中央研究所](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/b8678fc0075f82f90b76703b1fb412df.jpg)
中はガラス張りになっていて、設備や働く人の姿を見ることができます。
3つ部屋があり、それぞれ微生物検査室、ボトル検査室、サーバー検査室となっていました。
■微生物検査室
全国のクリクラ工場から取り寄せた水の検査。
飲料水基準値、製造行程ごとの管理値を満たしているかの他、一般細菌数、大腸菌類、真菌類のチェックも行う。
■ボトル検査室
ボトルの検査。
取っ手の部分の確認(中身入りの場合約13キログラムのため、この部分の検査も必要)、ボトルに圧力をかけての耐久性、放射性物質が付着していないかどうかのチェック。
ボトルは再利用しており、3年を目安に廃棄される。
ちなみに、二週間ごとに宅配、3年間使用した場合、ひとつのボトル辺り78回使用(2リットルのペットボトルにして468本に相当)するそう。
■サーバー検査室
サーバー本体の検査。
日光が当たる場所、髪の毛や埃、調理油などのある場所を想定した検査も。
また、サーバーは1年に1回メンテナンスを行い、その様子がパネルに表示されている。
消耗部品の交換や、ボトルや内部の管などは中性電解水で洗浄・殺菌→仕上げにクリクラ水で洗浄という行程を踏んでいる。
ちなみにサーバー内部にはHEPAフィルターという特殊なフィルターが設置されているそう。水を出すとその分ボトル内に空気が入るのですが、このHEPAフィルターで空気中の汚れを取り除いているので、ボトル内は常に衛生的なんだそうです。
水の衛生は、そうだろうなと思っていたのですが空気に関しては意識していなかったので、なるほど、と手を打ちました。
色々な機械が並んでいて、本当に『研究室』という感じでした。
部屋の説明は以上ですが、もうひとつ、クリクラ水の成分構成についてのパネルもありました。
それによると、フィルターを通して不純物や臭いを取り除いた純水に、ミネラルを加えるとのこと。
加えるミネラルは、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウムの4つ。
これらを加えて硬度30に調整し、クリクラ水が完成するそうです。
そう聞くと、すごく身体にいいような気がしてきます。
ここまで見て、とても細やかな生産管理の上で宅配水ができているんだなあ、と関心するばかりでした。
研究棟の見学
研究棟を出て、いよいよ最後の工場内部の見学に!
中は研究棟と同様に撮影禁止とのことで、やはり文字が多くなってしまいますが、ご容赦を。
![クリクラ工場外観](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/288fe7d06aec67f78226313406cc83fd.jpg)
中は通路があって、実際の行程がガラス越しに見ることができます。
ちなみに、クリクラの原水は水道水とのことで、一旦源水タンク(1トン)に貯められ、そこからスタートするようです。
行程は、以下の通り。
1.塩素の除去
2.フィルターで不純物の除去
糸巻きフィルター(ゴミ、小石などの除去)
活性炭フィルター(臭いの除去)
RO膜フィルター(より細かい不純物の除去)
この行程を通すと、99.9999%純粋な水を取り出すことができる。
3.ミネラルの添加(ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウム)
4.UV殺菌
5.濾過(ウルトラフィルター)
6.ボトルにクリクラ水を充填
7.インクジェットプリンターで消費期限、製造日、製造工場などの印刷
8.手作業、目視での容器や水の確認
ところで、この際RO膜の詳細な説明をしていただいたので、その原理についても触れておきます。
微細な穴がたくさん空いた膜(穴の直径は2ナノメートル:髪の毛の75万分の1!)で、水を濾過するというもので、仕組みとしては単純。
放射性物質のヨウ素・セシウムや、ウィルス、バクテリアなどはこの穴の4〜10倍の大きさなので、通り抜けられない、という訳だそうです。
![クリクラ町田工場看板](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/1cfaedf9c692957c48dc19896b61b787.jpg)
そして工場の見学が終わると、最後にクリクラ水お祭り広場に案内されました。
そこにはクリクラ水を使った手湯、水槽、ウォーターサーバー、パンフレットの展示。
水槽の水はクリクラ水(贅沢……!)だそうで、中にはグッピー、コリーパンダ、ミナミヌマエビなどが気持ちよさそうにスイスイと泳いでいました。
クリクラ水を使った手湯は、湯当たりが柔らかくて気持ち良かったです。
硬度30の軟水、塩素除去済みの水なので、もしもこれで毎日お風呂に入れたらきっと肌にいいんだろうなあ……とついつい妄想が膨らみました。
いや、王侯貴族ではないので、できないのはわかっているのですが。
でも少しだけ、本当に少しだけ、クリクラ水で泳ぐお魚さんたちが羨ましいかも知れない……。
最後に、冒頭で登場したおみやげ引換券でおみやげをいただきました。
![おみやげ](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/f0d5e5ddbfb12574dd850fe892c37f0e.jpg)
トートバッグ入りで(しっかりした作りです)、中身は金のバナジウム水、クレヨンしんちゃんのマグカップ、西山美術館の無料招待券と割引券、そして……クリクラ博士の証明証!
子どもなら、これにクレヨンしんちゃんのシールが一枚つくそうです。
楽しんだ上、おみやげまでもらえるとは思ってもみませんでした。
![学位記](https://waterjibara.com/wp-content/uploads/2012/12/124ba5d2730a7e4c436442d6d5f72fca.jpg)
工場見学の内容はとてもわかりやすく、子どもに限らず大人でも十分楽しめる内容。
世界の水ギャラリーは、是非また見たいです。
ちなみに、西山美術館はクリクラ工場から車で5分、徒歩で15、6分とのこと。
時間的に、午前中に工場見学→いただいた無料招待券で美術館見学というコースがおすすめです!
以上、クリクラ工場見学のレポートでした!
クリクラを実際に体験してみたレポート:クリクラの口コミ体験談
公式サイト:クリクラ