「つぶして捨てられるペットボトル」VS「引き取り可能なガロンボトル」

元ウォーターサーバー販売店員やっくんがこっそり教える、あなたにぴったりのウォーターサーバー

「つぶして捨てられるペットボトル」VS「引き取り可能なガロンボトル」、どっちが良い?

捨てるボトルvs再利用ボトル

さて、今回はなかなかマニアックでコアな話をしていきます。今回はお水の【入れ物(ボトル)】をテーマに関してです。

なかなか一般消費者の方々にまでは伝わりにくい情報ですので、是非仕組みをきちんと理解していただきまして、今後の『自分に合ったウォーターサーバー選び』に役立ててくださいましたら幸いです!!!

皆さんはウォーターサーバーの入れ物と聞いたとき、真っ先にどんなタイプを思い浮かべますか?

さまざまあると思いますが、大きく分類すると、以下の3パターンになるのではないかと思われます。

1:水色をした、固いプラスチック容器(大半のメーカーが容量12リットル)
2:透明の、ペットボトル容器(大半のメーカーが容量12リットル)
3:透明の、ビニール容器(大半のメーカーが容量7リットル)

パーセンテージで見れば、2015年2月現在の市場の状況では、「1」「2」共に約40パーセントずつで、「3」のビニールのみ約20%程度という状況だそうです。

ウォーターサーバーの歴史を紐解いていくと、「1」タイプの代表であり、ウォーターサーバー業界全体の大手でもある、アクアクララから全ては始まりました。

月日が流れ、企業間の技術競争の中で、当時「1」の水色のプラスチック容器(ガロンボトル)しか市場にでまわっていなかった状況の中で、クリティアが「2」の透明のペットボトル容器を世に生み出し、ウォーターサーバー業界に革命が起きたと騒がれました。日進月歩の世の中ですから、当然これだけでは飽き足りず、「3」のビニールパックも新規参入してきました。

「3」の透明のビニール容器で有名なところで言えば、プレミアムウォーターフレシャス等があります。

さて、今回のテーマは「つぶして捨てられるペットボトル」VS「引き取り可能なガロンボトル」ですので、話を分かりやすくするために、「3」のビニール容器(大半のメーカーが容量7リットル)に関しましては、「2」のペットボトル容器(大半のメーカーが容量12リットル)のカテゴリーに入れておきたいと思います。ボトルでカテゴライズするするならば、素材がペットボトルかビニールかの違いです。今後「3」のビニールのウォーターサーバー(プレミアムウォーターさん・フレシャスさん・AQUWISHさん(キリン)等・・・)をご検討の方は「2」の方にあてはめて私の話を聞いてくだされば幸いです。

「つぶして捨てられるペットボトル」のメリット、デメリットは?

つぶれたペットボトル

さて、本題に入ります。

「つぶして捨てられるペットボトル」VS「引き取り可能なガロンボトル」のそれぞれのメリット・デメリットをチェックしていきましょう。

まずは「つぶして捨てられるペットボトル」に関してです。

メリットは大きく分けて2つあります。
1:ガロンボトルに比べて、お水が劣化しにくい
2:容器を返却する必要がないため、そのままゴミとして捨てることが可能

以上の2点が、「つぶして捨てられるペットボトル」のメリットです。

つぶして捨てられるペットボトルは、水を注ぐ際に、水が減った体積に合わせて、容器が音を立てながらだんだんと小さく小さく圧縮されていくのです。

この容器の圧縮により、お水を出してもペットボトル内に外気が混入せず、ペットボトル内がいつまでも新鮮なままで保たれるという仕組みです。この仕組みのことを、ウォーターサーバー業界では無菌エアーシステムと呼んでおり、コスモウォーターラビロスウォーターブルーウォーターオアシスウォーターライフスタイルウォーター等、非常に多くのウォーターサーバーに導入されています。

『京都微生物研究所』という第三者機関が、「つぶして捨てられるペットボトル」と「引き取り可能なガロンボトル」を使用した2台のウォーターサーバーを用いて実験をしたところ、開始2週間で「引き取り可能なガロンボトル」内には爆発的に雑菌が増殖したのに対し、「つぶして捨てられるペットボトル」内は、雑菌の数はほとんどゼロに近かったというデータがあります。

(完全にゼロということは物理的に有り得ないそうです。逆に言えば、「完全」や「ゼロ」という表現をうたい文句にしているウォーターサーバーメーカーさんには注意した方が良いです。ごくまれに「がんに効く」とか誇大表記をしている悪質なメーカーもありますので、ご参考までに覚えておいてください)

よって、ウォーターサーバーのボトルを開封直後も、お水がかなり減ってきた終盤も、お水のおいしさはほとんど変化がなく、美味しい水を美味しいまま飲めますよ、というのがメリットの仕組みなのです。

次に、「捨てられること」に関しましては、文字通り使い終わったらご自分のタイミングで自由にゴミとして捨てられるという点です。

「え、そんなの当たり前じゃないの!?」と思われた方は、おそらく、比較的最近ウォーターサーバーのことを調べ始めた方なのではないかと思います。最近新しくウォーターサーバー事業を始めるメーカーはほとんどがこの「つぶして捨てられるペットボトル」タイプのウォーターサーバーであり、最近のトレンドとしてはやはりこちらの方が人気というのが現状ですので、自然と目に入る機会も多いかもしれません。

それに対し、引き取り可能なガロンボトルの方はというと、固いプラスチックでできた、『ガロンボトル』というボトルを、使いまわしでユーザーさんに提供しています。

そのため、お水を飲み終わっても、契約しているウォーターサーバーメーカーさんが指定してきた曜日まで、家に置いておかなければならないのです。消費量がそれほど多くないユーザーさんには対して関係の無いことかも知れませんが、これがヘビーユーザーさんとなると話が違ってきます。週に3~4ボトル消費するユーザーさんであれば、ガロンボトルは圧縮等が一切できないために、そっくりそのままボトルを置いておく場所が必要となってくるのです。

そう考えると、容器を返却する必要がないため、そのままゴミとして捨てることが可能のメリットもあながちバカにできませんね。

「引き取り可能なガロンボトル」のメリット、デメリットは?

引き取り可能なガロンボトル

さて、それに対しまして、引き取り可能なガロンボトルに関してです。

メリットは、ずばりゴミが一切出ないという点です。これはつぶして捨てられるペットボトルのメリットのまさに逆説なのです。

要は、物は考えようでありまして、ゴミがたくさん出るのが嫌だ・自分の居住地のゴミ出しルールが厳しく、気軽にゴミを出せない・ゴミ捨て場所が非常に遠い場所にある・・・等々、ゴミを出すという行為自体に面倒くささ・嫌悪感を抱かれる方が結構多いのです。

そう考えると、引き取り可能なガロンボトルは、飲み終わったガロンボトルをウォーターサーバーメーカーの社員さんが回収しに来てくれます。そしてその際に、新しいボトルに入ったお水を受け取る、というように、自分が飲み終わった古いガロンボトルと、業者さんが持ってきてくれた新しいガロンボトルを交換する、というやり方なのです。このシステムであればゴミは一切出ませんので、集合住宅の高いフロアに住んでいる方等・ゴミ捨てにマイナスイメージをもたれる方は、ガロンボトルを扱っているウォーターサーバーさんにした方が良いかもしれませんね!!!

まとめ

以上、それぞれのメリット・デメリットを説明してきましたが、この対決に関しては、多数決を取った場合は、おそらくつぶして捨てられるペットボトルに軍配が上がるのではないでしょうか。

ただ、根強いガロンボトルファンさんも私の友人に数多くいますので、もちろん個人の価値観によります!!!

あなたはどっち派ですか?

以上(by 元ウォーターサーバー販売店員やっくん)