炭酸泉シャワーを美容室に導入した結果


(体験談:のどあめ)

炭酸泉との出会い

私の家は小さな美容室を営んでいます。炭酸泉を自宅のお風呂として楽しむようになったことのはじまりは、炭酸泉を美容室で導入していたことです。

美容や健康思考の高い方や、スパ・エステティック・美容院・スーパー銭湯・高級フィットネスクラブ・ホテル・介護福祉施設・ペットショップなどの業界で働いていると、何度となく耳にしていたのが、炭酸泉というものでした。「しゅわしゅわとして、飲むとリフレッシュ感のある、あの炭酸飲料みたいなのかなぁ」くらいしか、どうもイメージがわかなくて、「あぁ、そう言えば炭酸の入浴剤ってあったなぁ」と思い出す程度の認識でした。

メーカーさんによると、炭酸泉でシャンプーすると髪と地肌に色々な良いことがあるらしく、業務用のボンベをお店に置いてみませんかという事が、炭酸泉を導入するきっかけになりました。もともとこの炭酸泉は業務用のものが主流らしく、一般用のものはほとんど市場に出回っていないとのことでした。それは何故なのか、あとあと分かってくるのですが、まずは炭酸泉を美容院に設置することにしました。

まずは美容室に炭酸泉を設置

炭酸泉を実際に美容室に設置しようとして問題になったのは設置場所です。

お湯を出す理屈としては、お湯と炭酸ガスを特別な機械を使って溶かし、シャンプーヘッドから炭酸泉が出るようにするだけのことでしたが、どうやって設置するかが問題でした。というのも、美容室のシャンプー台は、縦は椅子がスライドし背もたれが倒れるので、成人の身長くらいの高さをとっています。足元は通路にもなっているので、お客様の身長によって、足やヒールが出ても、大人がゆうゆう一人歩けるくらいの広さがあるため問題はありません。

しかし、問題は横幅でした。シャンプー台は固定されているので、右利きの美容師さんならシャンプー台に向かって右側で、左利きの美容師さんならシャンプー台に向かって左側で作業するため、シャンプー台とシャンプー台の間隔は、美容師二人がギリギリ、作業可能な間隔で固定されていました。これは大規模なリフフォームをすれば、感覚を広くとることもできますが、そうすると美容室が窮屈になってしまうし、工事にかかる費用も高額になってしまいます。シャンプー台本体と、電動式の椅子が移動ができないため、炭酸泉を作る際に必要なガスボンベがきっちり納まらないことで、設置場所を決定するのにかなり悩まされました。

ガスボンベの高さは、小学校高学年の子どもが立ったくらいあるため、かなり目立ちますし場所を取ります。ホース類で足元の通路を塞ぐことはできませんし、シャンプー台をひとつ潰すわけにもいかなかったので、仕方なくシャンプー台を設置しているエリアから、少しだけ外れたところに設置することに決めました。お客様にお待ちいただくテーブルから丸見えでしたので、炭酸ガスのボンベが、まさしく業務用っていう見た目は、印象も良くはありません。かなり難しい決断でした。

しかしお客様に使って頂いたら「炭酸泉が良い」と口を揃えて言われました。

それならと、皮膚が弱く酷く荒れていた愛犬にも使用したところ、肌荒れが治り、一切かかなくなりました。清潔を保とうと躍起になっていましたので、今まで水道水で洗われるのを嫌がっていた犬が、炭酸泉で洗われると大人しく我慢していたのに驚きました。そして動物特有の体臭もマシになってきました。

それなら自宅でもやってみようということで、炭酸泉の自宅への導入も決めました。

美容室で炭酸泉を使うことのメリット

ヘアカラーやパーマのあとアルカリを除去してくれます。毛染めをしたあと、炭酸水で頭の地肌を洗ったら、頭が痒くならないです。それと殺菌効果もあるようです。パーマを当てるにしても、美容室でパーマをあてると、基本的にペーハーがどちらかというと酸性に近いペーハーに傾くため、アルカリ剤で膨潤した髪の毛が、炭酸泉で頭を洗うことによって元の良い状態のペーハーに戻り、パーマやカラーの持ちも良くなります。

もともと髪の毛が痛んできたらアルカリに傾いてくるのを、炭酸泉を使うことによって酸性に近づけてくれるため、パサつきがなくなり髪がさらさらします。また、洗浄効果が高く、スタイリング剤や地肌の脂っぽさが取れます。

業務用と一般用の炭酸泉の現状

例えば大手のメーカー(タカラベルモント)から出ている、シャンプー台の中に炭酸泉を作る機械が組み込まれ設置されているような物は、一台50万とか70万とかする機械になり高価になってしまいます。また、業務用の炭酸泉を作る機械を美容室に設置するにしても、見た目や置き場所のことだけでも結構難しくなります。

一般的な家庭が炭酸泉を個人で楽しむにはかなりハードルが高いのではないかという印象でした。

実際のところ、今回お世話になったメーカー(岩崎酸素 炭酸ガス30キロ8400円)も、市販される今の業務用の炭酸泉を家庭用に改良して市販できないかと一般でも使える商品を開発していると、もう二年も三年前から聞いていますが、やはりまだまだやってるけどできていない、そのような感じです。

一般用の炭酸泉はまだ発展途上

例えば炭酸ガスのボンベのつなぎ目から僅かでも隙間があると、パイプやバルブのつなぎ目とつなぎ目からガスが抜けて行ってしまったりする可能性があり、うちでは二箇所ガス線を閉めて使用しています。家庭用のガスコンロをイメージしていただいくと分かりやすいですが、「ガスの元栓」と「着火する時に回すつまみ」がそれに相当します。

ただ純粋に家庭用のお風呂で炭酸泉を楽しもうとした場合、私のうちではガスボンベの設置する場所は屋外になりますので、炭酸泉を使用前と使用後に外にある元栓を開けにいったり閉めに行ったりいちいち外に出るのは面倒だと感じました。はっきり一般向け家庭向けではないと感じました。この辺りの使い勝手が良くなくては、一般家庭に浸透するのは厳しいなという印象を受けました。

個人での炭酸泉の楽しみ方

機械はメンテナンスが大変ですし、ランニングコストもかかるので、それだったら炭酸泉の粉なみたいなタブレットみたいなそういうのが、最近では市販されるようになりました。洗面器に顔つけてバシャバシャしたり、地肌を洗ったり、自分のちょっと荒れてるところを浸けてばちゃばちゃして洗ったり、足を洗ったり、そういうような使い方する人が増えています。

私も洗顔用のタブレットをお水に溶かして一度だけ洗顔をしたことがありますが、顔だけでしたがサッパリしました。手もサラサラして洗い上がりがとても気持ち良いですが、やはり炭酸泉といえば全身浸かれるくらいの広々したお風呂で至高のひとときを楽しむのが一番です。

実際に自宅で炭酸泉に浸かっているので、炭酸タブレットと自宅の炭酸水の違いに気づくことができたのですが、今回使った顔用の炭酸のタブレットも、昔から市販されている炭酸のタブレットの入浴剤も、凄い勢いでタブレットを中心にしてガスが出ます。出過ぎではないのか? というくらい勢いよく出ているのが気になります。

はたして、実際にはどのくらいの炭酸ガスが溶け込んでいるのか分かりませんが、お湯にとかしはじめると、どうしても強くむせてしまうのでかなりの炭酸ガスが空気中に逃げてるのではないかと思いました。もちろん溶け込んだ炭酸ガスもあると思います。香りのバリエーションもあり、私も良くお世話になりました。

使ったことがある炭酸泉のタブレット その1

販売名
パンパブK
製造販売元
ITOH 伊藤漢方製薬株式会社
メモ
炭酸ガスの温浴効果+アロマ 薬用発砲入浴剤はんなり和華

使ったことがある炭酸泉のタブレット その2

販売名
ピュアRe.セット
製造販売元
フタバ化学株式会社
メモ
炭酸泉タブレット 炭酸泉エステでお肌に透明感

炭酸泉とジェットバス

私は以前、マンション住まいの時にジェットバス(メーカー高陽社のたしか20万円くらいのもの)を自宅で楽しもうとして、大人の腰下くらいの高さのボンベを浴室におき、コンプレッサーのような本体の機械を脱衣所に設置し使用していましたが、とりあえずそのボンベが気になりました。
家族は割と気に入っていて、体は温まるし振動が気持ちいいけど、掃除が行き届きにくいと言われました。私もやっぱり狭いマンションの浴室内にボンベがあると目につきますし、脱衣所を出てすぐのところに設置してある本体の機械も邪魔に思えてきたので、半シーズンほどで撤去した経験があります。

ジェットバスを使用中は、コードやパイプ類が浴室から脱衣所まで伸びていたために扉を閉められず、脱衣所の床はいつもべしょべしょになっていました。危うく滑って危険な場面が2度起こりましたので、お風呂にこのような業務用の機材を置くのは無理があると感じました。どちらにしろやはり一般的な家庭で使うのは難しいですし、使い勝手は悪いです。

今はもうありませんが、昔よく通っていたスパでジャグジーを利用していました。そこは個室になっており、木枠に一台1,000,000円くらいのお値段のジャグジーでした。いろいろ聞いてみて分かったのですが、ジャグジーの側面に膝丈くらいの高さのあるフィルターが取り付けられており、メンテナンスはフィルターを毎日取り替えてジェット口をブラシで洗浄する必要があり、一日おくと水垢が発生するのでメンテナンスが大変だということでした。多分、ジェット口が沢山あったので、内部が入り組んでいるため何かと沈殿しやすいのかなと思いました。

しかしながらも、ジェットバスとしての機能は素晴らしく、かなり悩んだのですがジェットバスを当時の自宅に置くには無理があり、断念することになりました。

自宅に炭酸泉を導入する、まずはバスタブの設置

自宅に炭酸泉を導入することを決めたら、まずは猫足付きのバスタブ(オバラ住設株式会社 KEA203 割引後の価格で45,630円)を購入することにしました。猫足付きのバスタブはネットで購入し届いてからは、自分一人で注文書や取り扱い説明書を見ながら仕事が終わった夜に組み立てました。お風呂の栓をつける際に僅かでもバスタブ本体とパッキンの間に隙間があるとお湯が漏れてしまうので、何回かやり直し慎重に取り付け作業を終えました。

ネットでの購入でしたので、分かり辛かったところは直接販売者に電話で問い合わせをしました。取り扱い説明書の図解が少なく小さく粗かった為、大変わかりにくく苦労しましたが、図解さえきちんと理解できたら難しいことは要求されていませんでしたので、素人でも組み立ては可能です。ただし、バスタブそのものが大きいので、二人で作業を進めた方が楽に進めます。

水道の工事

次は、水道の工事に入ってもらいました。水栓タイプのシャワーバスを室内の壁面に取り付けるため、ペットボトルのキャップより少し小さいくらいの穴をあけてもらいます。そこに水道菅を通して、屋外のテラスの外壁面に給湯器を取り付けます。給湯器はプロパンガスとパイプやバルブで繋がっており、炭酸泉のお湯を作るためにこれらも今回取り付けました。

工事はまず外壁面から室内に向けてドリルで穴を開け、方向を変えて先程の穴のあたりを目指して、つぎは室内から外壁面に向けて穴を開けます。そこに水栓タイプのシャワーバスを取り付け、ホースを炭酸泉を作る機械の本体へ接続します。

施工後に私が確認したところ、穴がずれていてまっすぐ水道管が通っておらず斜めになったため、シャワーバスと壁面の間に隙間が出来ていました。わざとではないにしても、大事な家に適当な仕事をされたようで腹も立ちましたし、隙間があると湿気が壁面に入ってしまったり壁がもろくなってしまうので、パテを使い自分で隙間を埋めました。今は問題なく使えています。

炭酸ガスボンベの設置の場所を決める

私のうちの場合、工事で穴を開ける場所が室内から外壁面でしたのでそれほど大掛かりなものではありませんでしたが、もし浴槽内でお考えの方がいらっしゃったら浴室の壁から外壁面になりますので、素人考えですが、穴を開けるのは慎重になった方がいいのではと感じます。もちろん工事の前に業者の方と相談されてから施工となりますが、浴室の壁が硬くツルツルしているのでヒビが入りやすいのではないかと思いました。

唯一、壁に穴を開けないですむ方法があります。それは、炭酸ガスのボンベを浴室ではなく、脱衣所に設置をするというものです。これだと炭酸ガスの入ったホースを壁に通さずに済みます。しかし、浴室の扉は開けっ放しになるので、シャワーを使うたびに水滴が浴室から脱衣所に飛び散ってしまい、床のパネルが剥がれたり、カビの原因になったりする問題が生じてしまいますし、見た目はかなり悪くなります。

炭酸ガスのボンベの設置

隣接する屋外のテラスに炭酸ガスのボンベを置きました。炭酸ガスのボンベの上に炭酸ガスの元栓がついていて、元栓を開けると炭酸ガス用の圧力調整器で調整されコントロールされたガス量が、オレンジ色のガスホースを通り、室内の炭酸泉を作る機械の本体に流れて行きます。

ちょうど真裏に炭酸泉を作る機械の本体があります。私の家で使っているオレンジ色のガスホースは、全長4メートル位ありますが、ホースの長さについてあまり考えていなかったので、全長は3メートルで良かったなと、少しだけ後悔しています。

屋外のホースに関しては、ゆとりが多少あった方がガスがなくなった際の交換は自分で行う為やりやすいですが、室内のオレンジのガスホースはもう少し短くても良かったかもしれません。なぜなら、炭酸ガスを作る機械の本体のIN側接続口から水栓タイプのシャワーバスを接続するためのホースは、素材がシャワーホースと同じ物になります。多少は曲がりますが硬いため、炭酸泉を作る機械の本体の移動には向かなかったからです。

炭酸ガスを作る機械の本体は基本的に移動はしませんし、日常の掃除の時なども軽く浮かすくらいなので、炭酸ガスを作る機械の本体をシャワーの近くに設置しようとお考えの方は、室内の方のホースと水栓タイプのシャワーバスから接続しているホースは同じ長さにされると見た目がすっきり、綺麗にまとまるのでお勧めします。

プロパンガスと給湯器

プロパンガスは、別のガス屋さんに来てもらいました。給湯器は一台すでに余って持っていたので、今回は自前の給湯器を壁に設置してもらいました。ガス系の工事はパイプやバルブ類が意外と値が張るという印象を受けました。

炭酸泉用のお湯はプロパンガスで温めるため、プロパンガスは使った分だけの代金を支払います。水は水で冷たい温度で出ますし、お湯は蛇口を捻っただけで、外の給湯器で設定した38度から40度くらいのお湯が出るようにしてもらいました。水を温めて使うことになるので、冬の方がプロパンガスだけで使用量が倍くらいになりました。
ちなみに、屋外にガスボンベを放置すると、コンクリートが錆びついて取れなくなるので注意してください。

炭酸泉を作る機械の本体の設置

あとは炭酸泉のガスの設置工事です。先程の炭酸泉を作る機械の本体は室内においています。この機械はシンプルで目立たないので、置き場所で悩むことなくすみました。大人の頭くらいの大きさで、内部がどうなっているか知りませんが、三つのホースを差し込む穴がついています。この三つの穴を説明しますと、このようになります。

「IN側接続口」には、水栓タイプのシャワーバス工事で接続されたホースが挿さっています。これで本体にお湯が入ります。
「炭酸ガス接続口」には、屋外のテラスに置いてある炭酸ガスのボンベの上部に設置してある炭酸ガス用の圧力調整器にオレンジのガスホースが挿さっています。
「OUT側接続口」には、炭酸ガスが溶け込んだ38度から40度くらいの炭酸泉が出来上がります。

蛇口を手順通りにひねると、炭酸泉はシャワーホースを通り、シャワーヘッドからジャジャジャァーーと出てきます。

炭酸泉に入れるようになるまでの工事期間

猫足のバスタブの組み立てと配管/設置工事がはじまってからは、自宅にもともと備えてある浴槽があるのでそちらをいつもと同じように利用していました。

猫足のバスタブの組み立てには少し手間取ってしまい、4日かかりました。猫足のバスタブの組み立てが終わってからは、水栓タイプのシャワーバスをとりつける水道の工事、プロパンガスと給湯器でお湯を温められるようにする工事で、1日かかりました。あとは炭酸泉を作る機械の本体の設置だけでしたが、早くお湯を張ってみたかったため、作業を始めて6日目の夜からは新しい猫足のバスタブで普通の入浴を楽しみました。炭酸泉を作る機械の本体の設置は小一時間あればすみました。

全体的にみると、一週間ほどで炭酸泉に入ることができるようになりました。

炭酸泉のお風呂の入り方

シャワーノズルから炭酸泉が出てくる仕様になっています。なので、さっと汗を流したい時はいつでも炭酸泉のシャワーを浴びることができます。バスタブにお湯をはりたい時はシャワーノズルから直接お湯を注ぎ込みます。お湯がぬるくなるのを妨げるために、お風呂の蓋をしながらためると温かさを保てます。

炭酸泉シャワーは、お湯を出してからガスコックを開きます。炭酸泉シャワーを止めるときは、ガスコックを閉じてからお湯を止める手順です。

お湯はマーライオンのように勢い良く出してしまうと、炭酸が上手くまざりません。シャワーヘッドを縦にまっすぐ持って水を出したときに、水の出る勢いの角度が45度くらいの勢いで丁度良いと思います。

味見をしたらわかるのですが、上手に溶けているとお湯に苦味があります。お腹がゆるくなってはいけませんので、味見は口に含んで確認したあとは飲まないで出します。

ちなみに、シャワーを止める順番はどうだっていいのですが、炭酸ガスの栓を開いたままだとボンベがカラになってしまうので、忘れないためにお湯を止める前に、ガス線を閉めることが我が家のルールになっています。

炭酸泉へのさらに快適な入り方

猫足のバスタブにレザー張りのジェルクッションを取り付けたり、シャワーカーテンを取り付けると、さらに快適なバスタイムを満喫できます。

身長の低い方やお風呂ですぐに寝てしまう方は、入浴中に滑って溺れてしまうかもしませんので、浴槽専用の滑り止めマットを購入されることをお勧めします。

炭酸泉のお風呂を自宅に取り付けるときの注意点

自宅に炭酸泉を設置するときにどういったことに気をつければ良いかというと、炭酸ガスのボンベを自分の家のどこに置くのかということです。戸建なら浴室内なのか、脱衣所なのか、お庭がある方はお庭に置くのもありでしょう。

私の場合もともとの浴室とは別に、耐水性のパネルが一面に張られたお部屋がありましたので、お部屋に猫足付きのバスタブを置き、隣接する屋外のテラスに炭酸ガスのボンベを置いています。そのため、後付で水栓を増やす工事と炭酸ガスを通すための工事が必要がだったため、壁に二箇所穴を開けることになりました。

マンションにお住まいの方は、まずは業者さんにその辺のところを事前に確認をとっておかれる必要があるかと思います。炭酸ガスのボンベがなくなったら下げてくれて、新しいボンベを置きに来てくれるメーカーがいるのかどうか、メンテナンス面もしっかり調べてからでないと難しいです。

また、炭酸ガスは爆発しないため安全性はありますが、炭酸泉を自宅に導入を検討される方は以前から職場などで業務用の炭酸ガスの取り扱いに慣れていて、ランニングコストやメンテナンスなどを熟知し、メリットとデメリットを理解された方でも厳しいです。一般向けには作られていませんので、かなり使う用途というのは限られてきますので、バスタイムに強いこだわりを持つ方が適応になるでしょう。

炭酸泉の自宅導入費用

猫足のバスタブ60000円くらいの物をネットで購入しました。セールを狙えばもう少し安く抑えれます。また、バスタブの排水パイプが短かったため、排水溝まで使用したお湯を、排水するための排水ホースも、後付けで購入しました。洗濯機の排水ホースで、直径などあっていたので、こちらは2000円くらいですみました。

炭酸泉を作る機械のメーカーは、いろいろあって、費用もまちまちですが、私は、炭酸泉を作る機械の本体のメーカーさんに300,000円くらいお支払いしました。
炭酸ガスを扱うところもいろいろあって、意外なとことで酒屋さんというのも聞いたことがあります。今回はまた別のガス屋さんにお世話になることにしましたので、保証金20,000円〜30,000円くらい支払いました。

炭酸ガスの費用ですが、卸して貰えるガスは、容量別に何種類かありますが、容量が多いからといって、割安になったりしないので、ガス一本6,000円くらいのを選び、一本が一ヶ月間持つか持たないかのペースで使っていきます。なくなれば、自宅でキープしておいたガスボンベを、ゴロゴロと斜めに転がして行って、倒さないように運び、自力で交換していますが重くて大変です。キープしておいたガスが無くなれば、メーカーさんに新しいガスを卸してもらいます。

プロパンガスの工事で20,000〜30,000円くらいをお支払いしました。ガスの工事は、パイプやバルブ類が意外と高いなという印象を受けました。自前の給湯器100,000円くらいの物を、持っていましたので、工事の時に壁に設置してもらいました。プロパンガスは使用すれば使用した分だけが、ガス代として請求されるので、夏場で4,000〜5,000円くらい。冬場で10,000円くらいかかりました。

貴族のお風呂みたいに炭酸泉を楽しむ

炭酸泉は季節をとおして楽しめます。夏は汗をかいたあと炭酸泉のシャワーでさっぱりさせることで、あせもやベタつきを防ぎます。洗い上がりのさらさら感が長続きします。

赤ちゃんや肌の弱い方も安心して浸かれるので、一日何度でも入れます。本当に夏場は重宝しました。私も赤ちゃんも汗かきなので、あせもができていましたが、二人とも引きました。赤ちゃんの方はかなりぽっちゃりして太くしわが深いので、常に皮膚が重なっている脇や首などはいつも荒れていましたが、炭酸泉入浴後は赤みがマシでした。肌が白く柔らかい特に敏感な赤ちゃんでしたが、入ることによって肌がおかしくなったとか一切ありませんでしたので、一日に多い時で四〜五回入っていました。

お釣りが出るくらいリラックスした時間を過ごせます

上手に炭酸泉に入浴するには、38度から40度までのぬるめの設定の湯温にします。お湯を張ってから1〜2時間は炭酸泉の効果が続くので、ぬるくなったら足し湯をしたり、入らない時は蓋をし保温しています。冬は浴室を温めてから入った方が良いかもしれません。

うちではホームセンターのテーブルクロスのコーナーで、取り扱っていることの多い、透明のテーブルクロスのようなものを買ってきて、覆いかぶせるようにして使用しています。バスタブに程よく引っかかり、ずり落ちませんし、保温効果と密閉効果が高いので、お湯を貼りながらも蓋をし、入浴しています。ちょうど、顔の部分だけ出すので、体の部分がミストサウナのようになっていて温かく、気持ち良いです。湯冷めしにくく、体の芯から温まります。

一日の疲れを、体を深く湯に沈め、ゆったりした気持ちで癒すバスタイムは、ランニングコストやメンテナンスの事を差し引いても、お釣りが出るくらい、リラックスした時間を過ごせます。

炭酸泉と普通の浴槽を使い分け

小さい赤ちゃんはよく汗をかき体を汚しますので、1日2回はお風呂に入ります。特に真夏は4〜5回お風呂に入っていましたが、熱めの湯船に浸かりたいときは、備え付けの浴槽を使ったりして入り分けていました。夜になって、お客様が自宅に遊びに来られた時は炭酸泉に入っていただき、くつろいでいただけました。

湯温もそれほど高くないのでゆっくり長風呂を楽しむ方にも炭酸泉はオススメです。炭酸泉はなかなかなかなか冷めないですし、長湯してものぼせないのでゆったり入っていられます。

炭酸泉の入浴をするようになってリンスをしなくなった

炭酸泉を使うと、炭酸の効果で体の細い血管まで血のめぐりが良くなるのを感じます。炭酸泉の中に頭皮をしばらくつけておくと、じわじわと頭皮から脂が溶け出ますので、髪はつやつや生き生きしてるなと実感します。

ちなみに、実際に炭酸泉の入浴をするようになって、私はシャンプー後のリンスをいっさいしなくなりましたが、さらさらして手触りが良いです。髪の毛の根元が立つといったら表現がおかしいですが、頭皮が軽くなり気持ちいいです。こういう感覚ははじめてでした。

また、湯船に使っていると細かい泡が体の産毛やらにくっつきます。白い浴槽なので分かりにくいですが、よく見るとお湯の中で細やかな気泡が行ったり来たりしています。しばらく浸かっていると次第に気泡が大きくなり、まるで線香花火の種火のように、ある程度大きな気泡になったら浮いて空気中に消えて行きます。