ウォーターサーバー自腹.com:国内19サービスの口コミ評判比較 > コラム > マイホームを建てたときにジェットバスを設置しました

マイホームを建てたときにジェットバスを設置しました

体験談:jigen_mituo

はじめに

私は17年前にマイホームを建てたのですが、その時にジェットバスを設置しましたので、その時の経験談を思い出しながら書かせていただきます。「17年前の出来事じゃ中々思い出せないのでは?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、結構記憶に残っています。

マイホームを建てるということは一生に一度のことで、完成までには土地の確保、建設業者の選定が必要で、これらが決定すると設計が始まります。私の場合、設計は建設会社が行ってくれたのですが、長い時間居住する家なので家族の好きなデザイン、間取りにしたいのでほぼ毎週日曜日は建設会社との打ち合わせとなりました。この時間は家族と大事に使いたいものです。

それでは、ジェットバスを設置した過程、ジェットバス設置時の気をつけたい事、メンテナンス等について書かせてもらいます。

ジェットバスの設置の決断

ショールームでバスルームを見る

マイホームを建てようと思いたち、建設会社と契約するまでに1年位使いました。その内訳は中古物件の調査、建設会社の選定、土地探しです。この期間は家の中にどのようなものを配置しようかとかあまり考えていませんでしたし、もちろんジェットバスの設置なんて考えたこともありませんでした。

土地、建設会社が決まるとその土地に合わせたレイアウトが始まります。選定した建設会社は大成建設という大手でしたので、ある程度のパターンがありますから、それをベースにして試行錯誤が始まります。設計図が出来上がりますと床材、壁材といった内装、設備に関わる打ち合わせが始まります。この時にはカタログを見たり、ショールームに出向いたりして現物を見ながら選定します。

ショールームに行きますと素晴らしい演出をしています。当然高価な商品を展示しています。バスルームを見た時ここで初めてジェットバスに遭遇しました。見た瞬間、「我が家にも設置したい!」ではなく、正直、「高そう・・」でした。

浴槽をどれにするかという打ち合わせが始まったとき、からかい半分であの「ジェットバスっていくらするの?」って聞いた時、「そんなに高くないはずですよ。ちょっと待っていてください」と言って価格を調べに行ってしまいました。戻ってくると「ジェットバスは10万円くらいで設置出来ます」という返事でした。「えっ!」って感じでした。「それくらいなら付けてしまおうかな・・・」と初めて考えたのです。もちろんここでは即答しませんでした。大きな買い物ですから妻の許可を取らなければ後々大きな問題になりますから。

家に帰り妻と協議した結果、設置しようという結果になりました。

それから「マイホームにジェットバスが取り付くのだ!」という嬉しさがあふれていましたね。ジェットバスって気持ち良いですよね。ジェットバスは健康ランドみたいな多種に渡る風呂を設置している場所に行かなくては体験できないし、行ったとしてもジェットバスコーナーが満員で使えなかったなんてよくある話です。それが家族専用のジェットバスがあるという喜びが大きかったですね。

次の日曜日にジェットバスを付けることに

そして、次の日曜日にジェットバスを付けることにしました、と営業マンに伝えると「いやー、実は、お客さんのプランの浴槽ではジェットバスは付けられないので、ジェットバス用の浴槽に変える必要があるため30万円アップします。」と言われたのです。「何言ってんだよ!」って感じでしたが説明は以下の内容でした。

大手の建設会社は多数の物件を扱っていますので大量発注して安く材料仕入れ、安く提供する方法をとっています。浴室もその一つなのですが、ジェットバスを設置するにはバスタブに穴を開けなければなりません。大量発注のバスタブはFRP製で穴を開けると切断部分からバスタブ材料に水が浸透し、すぐに壊れて使えないということなのです。

私は仕事でFRPを使用する場面があるのでこれには納得でした。穴を開けても大丈夫なバスタブに変更して当初のプランにあったバスタブの値段を引いた差額が30万円ということなのです。

今回も即答せず、家に帰り家族会議になるのですが30万円アップの話を聞くまでは、もう我が家にジェットバスが設置されていたものですから、通常なら諦めるところなのですが、妻は腰痛持ちでお風呂が好きなので後付できないのなら付けてしまおうとなりました。

ここのプランというのは各建設会社では坪単価というのを設定しています。1社で坪単価35万円、50万円とか何種類か用意をしている場合が多いです。30坪位の家を建てたいと思ったら、A社は坪単価30万円だから900万円でこのグレード、B社は坪単価50万円だから1500万円でこのグレードというふうに建設会社を決定する大事な要素となります。ですから営業マンは坪単価を守らなければ途中で契約が解約になるかもしれませんのでお客さんがこちらの方が良いといって高いものを選定した場合、坪単価を守ることができないときにはしっかりと申告しなければいけません。ですから、このカタログから選んでくださいってよく言われるはずです。たまに坪単価を35万円に設定している業者がいて、家の設計が終わったら坪50万円になっていたという事例もあるみたいです。

ジェットバスの構造と設置の打ち合わせ

ジェットバスの設置の打ち合わせ内容はほとんどないのですが、後から「なるほど」と思った点がありましたのでジェットバスの構造を含めて説明させていただきます。
ジェットバスの仕組みは簡易な100ボルトの水中ポンプでバスタブの中にある吸水口からお湯を吸い込み、それを勢い良くバスタブに噴射口から吐き出し身体に衝突させマッサージ効果を発現させるものです。

私が打ち合わせした内容はポンプをどこに設置するかだけでした。一般的にバスルームは家の端に設置しますので、ポンプを家の中に設置するか外に設置するかの二者択一となります。私は札幌に家を建てましたので積雪のことを考慮して家の中ということにしました。家の外に置く場合は小屋とかが必要になりますが、家の中に設置するとスペースが少なくなるという欠点があります。しかし、積雪地帯でなければ外に設置するのも良いと思います。

この写真は洗面台下の収納部分にポンプを設置しているものです。ポンプの大きさと熱を持つので壁からのクリアランスを含めて50cm必要となっています。




ジェットが噴出する噴射口はくるくると回る部品があり身体に当てたい所に指で方向を合わせる事が可能です。

ジェットバスの仕組み

以下はジェットバスの仕組みの絵です。1つのポンプからバスタブの前後に配管をして吐出しますので、ポンプに近い方の勢いが強いのはお分かりですね。差があるといっても僅かですが、使っているとその差は分かってきます。

私の家のバスタブに温水を入れる蛇口は勢いの弱い方に設置してあります。これは私の指示事項ではありませんでしたが、これが意外と大事なポイントなのです。

ジェットバスは背中と足の裏に吐出水を当てます。私の場合は背中に強い方を当てたいので次のイラストのようにバスタブに入ることとなります。この時です、アーと言っていつも首をバスタブの角に当ててリラックスしています。お分かりでしょうか? 背中の方に蛇口があったらとっても邪魔ですよね?

私の家の場合、ジェットバスを設置することによって、ポンプを家の中で露出させたくないということから浴槽、洗面台の配置がはずせない状況となってしまいました。一般的な並びだと思いますが、例えば浴槽のすぐ脇に洗濯機を置きたいとなるとバスタブ、ポンプ、洗濯機の並び、ポンプは露出するのかしないのかを設計担当者に伝え、考えてもらうことが必要になると思います。

余談ですが、こういう家を作りたいといっても自分では設計できないのが当たり前です。ですから、設計担当者には自分の考えを伝えて自分の理想の家を設計してもらう必要があります。いろいろ言うと設計担当者に嫌われるかもしれないと思ってしまい、言えなくなるかもしれません。しかし、一生一度の憧れのマイホーム建設なのですから、ここは自分と家族のため納得のいくまで設計をしてもらいましょう。そして、上手に設計担当者とお付き合いをしましょう。

初めてのマイジェットバス

さて、家が完成しました。これまで住んでいたマンションから荷物を出して新築の家に引っ越しです。荷物を入れるともう夕方になっていました。夕食は買ってきていた弁当を食べていよいよ初マイジェットバスです。

子どもたちは娘6才と息子3才でしたので3人一緒に入りました。ジェットバスなんて子供には全く興味がないので、「お風呂に噴水付けたのだよ」と言うと「えー、噴水してよ」と言われたので、ジェットバスのスイッチ・オン!最初はゆっくりとお湯が噴き出し初め、すぐにマックスになります。子どもたちはビックリで目を丸くしていました。でも、すぐに慣れてくすぐった~いと言いながらジェットバスで遊んでいましたね。この瞬間はすごく記憶に残っています。家族と過ごす大事な城であることを感じていましたね。

子供達の身体を洗い身体を温めてお風呂から出してからゆっくりとジェットバスを体験しました。気持ちいいです。疲れが取れる。極楽、極楽。なんかもっとよい表現方法が無いのかと思いますが、見つからないのですよねぇ、それだけリラックスできる時間をジェットバスが演出してくれていると思います。妻がその後に入って出てきたので、「どうだった?」と聞くと「なんか身体がかゆいんだよね、でもこれは血行がよくなったってことだよね、腰にもいいし」と言ってくれて、とてもご満悦でした。

では、ここで子どもたちが考えたジェットバスの違う使い方を紹介します。泡風呂ってご存知でしょうか? 通常のバスタブでは「泡風呂の素」の液体または粉を入れて手でかき混ぜて、水面から15cmくらい泡が出来上がります。これをジェットバスで撹拌するとすごいことになります。泡が水面から80cmくらいの泡風呂が完成です。ジェットバスは銭湯にもありますが、ジェット泡風呂は自分の家でしか出来ないでしょうね。

ジェットバスのメンテナンス

ポンプには触るところがない四角い箱となっていますので面倒くさいメンテナンスは特にありませんが、ジェットバスはお風呂の中のお湯を吸い込んでバスタブに噴出しますので、風呂内の汚れとか髪の毛とかも吸い込んでしまいます。写真6は吸水口の蓋を取った写真です。吸水口の上蓋を取ると金属製の茶こしみたいなものがありますので、そこに集まったよごれを除去するだけです。お風呂掃除の時でも構いませんし、ジェットバスを付ける前にちょっと掃除するだけで構いません。

バスタブは曲線形状になっていて汚れが付きにくく掃除がしやすい状態となっていますが、噴出口は可動するために少々複雑な構造になっているため、ゴミがたまりやすい状態となっています。掃除の時には柔らかめの歯ブラシでゴシゴシと洗うのが良いです。

ジェットバスを導入した感想

多分ほとんどの方たち、私も含めてですが家のデザインの主導権は奥様にあって主人の意見というのは意外と少ない、あるいはない場合があります。私は「このジェットバスについては主導権を得て設置をしました」とかっこ良く言いたいのですが、家族会議を開いて奥さんに承諾していただきました。こんな感じで家のデザインとかは奥さんが決める場合が多いです。奥様はお金の管理をしていますので、ジェットバスを設置したいということであればご主人から提案をしなければならないかと思います。

ジェットバスを設置するというのはお金がかかるかもしれませんが、将来的に後付できないことや毎日使うものですから、奥様に提案することは後々喜ばれることとなると思います。そして、友達や会社の同僚に「家を建てました、私は風呂にこだわってジェットバスを設置ました」と言ったらカッコ良いのではないでしょうか? 自分の城を建てたのですから、このくらい言っても罪はないと思いますよ。

これまで私はジェットバスを家の風呂に設置している人を聞いたことありません。まぁ、ジェットバスなんて温泉とかにあるもので、家には高くて設置できるものではないという勝手な固定観念があるのが原因と思われます。ジェットバスを付けるかどうかは個人の自由ですが設計段階でどの程度の金額が必要になるかを聞くのは悪いことではありませんね。私の場合、ジェットバスに変更するための差額は30万円でしたが、17年前であることや建設会社の仕入れ方、プラン、設定によって異なる金額だと思いますので、建設会社からの提出金額は違うと思いますが、からかい半分で聞いてみることは悪いことじゃありませんよね。

最後に、私は家にジェットバスを設置してよかったと思っています。