被写体としての水

コラム

被写体としての水

柊クイチ [2012/5/11]

今日(2012/05/10)も生憎の天気でしたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか? この季節にしては寒いなあなどと呑気に思っていたら何と雹が降った所もあったようで、4月に入ってからどうも天気に恵まれない日々が続きますね。

それはさておき、『水』関連のコラムを書き続けてきましたが『被写体としての水』にはまだ触れていなかったことを思い出しました。

水の絵と言えばジョン・エヴァレット・ミレーの『オフィーリア』やクリスチャン・ラッセンの一連の作品を思い起こすのですが、それ以外にも『水』をテーマにした絵と言えば実に数多くあります。

また、写真や動画で撮影される水というのも、実に色々ありますよね。
テレビのCMで水滴が水面に落ち、王冠状に――というのはもう御馴染みですし、コップに液体を注ぐ動画もよく見かけます。

写真といえば、私の中で印象に残っているのは『水のドレス』でしょうか。本来はサンダルの広告らしいのですが、透明な水のドレスを纏った女性の姿がとても強く目を引きました。

参考:華麗なる「水のドレス」を身にまとったスーパーモデル-Gigazine
水の動きを生かした、実に美しい広告だったと思います。テレビCMも公開されていますが、そちらも水のイメージで統一された見ていて気持ちの良いものです。

似たところではミルクのドレスというのもありましたね。こちらも液体の動きや質感を生かした面白い仕上がりなので、興味のある方は是非。

参考:美女たちがミルクっぽい官能的なドレスを身にまとった写真集「Milk」-Gigazine

他にも水中写真を専門とするフォトグラファー、Zena Hollowayも有名でしょうか。
水中だと布地や髪の毛の動きが地上とは全く違っており、また地上では難しいポージングも思いのまま、見ているだけでも飽きません。

Zena Hollowayのサイト

こういった絵や写真、動画を眺めていると、水が大変魅力的な被写体であり、多くの人を惹き付け続けているかがわかります。
透明感もそうですが、何より動きがとても面白いですよね。

5月も中旬になり、そろそろ梅雨も近づいてきます。
蒸し暑い、と思ったら水の芸術に触れて、涼しげな気分になってみてはいかがでしょうか?