おいしさ重視「天然水メーカー」VSコスト重視「RO水メーカー」

元ウォーターサーバー販売店員やっくんがこっそり教える、あなたにぴったりのウォーターサーバー

おいしさ重視「天然水メーカー」 VS コスト重視「RO水メーカー」、どっちが良い?

天然水vsRO水

「ウォーターサーバー」と聞いたとき、真っ先に何を思い浮かべますか?

まず、元ウォーターサーバー営業マンの私が声を大にしていいたいことは、

【ウォーターサーバーの水=全て天然水】というのは間違いだということです。

もちろん天然水のウォーターサーバーメーカーさんも数多く存在しますから、これだけでは語弊があるかも知れません。ただ、天然水以外のお水を使用しているメーカーさんは、消費者の固定観念を利用し、あたかも自社の水を天然水と勘違いさせるような表記をしている会社も正直いくつかあります。

天然水ではないお水、「RO水」とは?

そしてさらに突っ込んで話をしていくとすると、【天然水ではない水】とはなんぞやというところですね。

一般的に、ウォーターサーバー業界の中では、天然水を扱っているメーカー以外のメーカーが扱っているお水のことを、【RO水】と呼んでいます。

【RO】とはReverseOsmosisの略称であり、意味は「逆浸透」という意味らしいです。【RO】の技術とはのようなものかと言うと、半透膜に浸透圧と逆らう形で大きな圧力をかけることで「逆浸透」をおこさせる技術のことで、RO水はこの逆浸透膜(RO膜)でつくられた水のことをいいます。一般の浄水器では除去が難しいトリハロメタン(発ガン物質)や、セシウムや放射性ヨウ素(放射性物質)、PCBやダイオキシン(環境ホルモン)まで「逆浸透膜方式(RO膜方式)」で除去された、とっても安心安全なお水(純水)です。

独立行政法人放射線医学総合研究所では、放射性ヨウ素(I-131)を除去するためには、逆浸透膜方式(RO膜方式)によるろ過が唯一有効な手段であると発表されています。開発当初は、半導体の洗浄や人工透析用として使用されていました。現在では、飲料水や加工水原料として大型客船の飲料水、海水淡水化プラントをはじめ、清涼飲料水や酒類の原水としても世界的に活用されています。

詳細の説明を聞くと非常に難しいように感じますが、要は、かみ砕いて説明しますと、めっっっちゃくちゃ細かい膜に、ものすごい勢いで水をくぐらせることによって、圧力の差が生まれ、汚いもの・環境に良くないもの等の身体に良くないようなものを、除去してくれますよ、というのがROのシステムです。そして、それによって出来たお水が、【RO水】と呼ばれる、いわゆるウォーターサーバー業界の中での天然水以外のお水ということになるわけです。

天然水ではないお水、「RO水」とは?

さて、ここから今回の本題に入ります。

天然水を扱うウォーターサーバーメーカーさんも、RO水を扱うウォーターサーバーメーカーさんも両社きちんと存在しているわけで、どちらの方が優れているという結論は出せないことを最初に説明しておきます。

ただ、中身の違いをきちんと理解しておけば、どちらの方が好きかという判断はおのおのできるのではないかということです。そのためにはまず、それぞれのお水のメリット・デメリットを知っていただきましょう。

まず、先ほど説明したばかりの【RO水】の最大のメリットは、お水の値段が安いということです。

理由は、【RO膜】という設備さえあれば、日本全国どの場所でも【RO水】を作ることが可能だからです。業界最大手メーカーさんの、アクアクララさん(RO水を使用しているメーカーさんということを、みなさんご存知でしたか?)を例に挙げて説明いたします。

アクアクララのお水と聞くと、一見、統一された同じお水のように思いますよね? ただ、現状は、北海道にお住まいの方がアクアクララを導入しようとすると、最初のコールセンターの番号は全国同じであっても、住まいを聞かれた段階で【アクアクララ北海道】のように各地域ごとに分かれた子会社に連絡がいき、そこと契約するというシステムです。お客様のもとにとどくお水は名称はアクアクララのお水ですが、中身は【北海道で作られた、北海道の水道をRO膜でろ過したRO水】なのです。東京は東京、大阪は大阪、沖縄は沖縄で同じことをやっているわけです。

このシステムの利点は、
1)お水の配送コストが安く済むこと
2)お水の製造コストが安く済むこと

の2点です。

「1」の配送コストに関しては、現地のユーザーさんに現地のお水を届けるわけですから、必然的に配送料は安くなります。逆に言えば、天然水を扱っているメーカーさんは、【富士の天然水】は静岡県もしくは山梨県から発送しなければいけないわけで、当然北海道・沖縄への配送料は高くなってしまいますよね。

それを避けるために、まさしく地産地消を行っているのが【RO水メーカー】さんなのです。

「2」の製造コストに関しては、RO膜はそんなに高価なものではなく、一度導入してしまえばそれほどコストは高くならないらしいです。また、大元の水源は水道水を使っている地域も多く、大量の水源が確保できます。逆に言えば、天然水を扱っているメーカーさんは、【富士の天然水】をつくるために、富士山付近に土地を買い、ボーリングで穴を掘り、徹底した衛生管理のために・・・云々、水源確保の環境づくりのために莫大なコストがかかっているのです。

以上のことから、天然水よりもRO水の方が配送コスト・製造コストが安く済みます。

それが巡り巡って、天然水よりもRO水の方が、消費者にとってお水の値段が安くて済むというところにつながっているのです。これこそが、RO水のお水の値段の安さの原理・カラクリなのです。

それでは、「天然水」のメリット、デメリットは?

さて、一方で、お水の価格という観点からはRO水に劣ってしまうものの、【天然水】の最大のメリットについてご説明しましょう。

それはズバリ、味が美味しい&ミネラルが豊富という点です。

先ほど【RO水】の説明の中で、特徴として、「不純物をろ過してくれる」というメリットを挙げましたが、RO膜のこの工程の段階で、なんと、お水に含まれるミネラルも、不純物とともに一緒にろ過されてしまうのです。よって、RO水は良い意味でも悪い意味でも、それ以外何も入っていないという純粋な「純水」なのです。

それに対し天然水は、採水地に流れている天然水を成分無調整でユーザー様に届けるため、ろ過をしていない分ミネラルが非常に豊富なのです。お水の美味しさに関しては、人によって感じ方はそれぞれなので何とも言えませんが、やはり、一般論として、ミネラルが豊富な天然水の方が、ろ過水よりも「美味しい!!!」と感じる方が多いようです。

まとめ

以上、【天然水】と【RO水】のメリット&デメリットについて説明してきました。

お水の安さ・ミネラルの多さ等は、単純に数値を比較すれば理解できるのですが、厄介なのが「美味しさ」の定義なんですよね・・・

日本人は軟水を好み、欧米人は硬水を好む、という傾向があるように、同じ日本人の中であっても、おそらく【RO水】の方が美味しく感じる方々は少数派でしょうが一定数存在するものと思います。よって、それを判断するためには、やはり、【天然水】【RO水】の両メーカーをお試し無料キャンペーン等で実際に試してみることを是非おすすめします!!!

百聞は一見に如かずと何度も申し上げますが、それはまぎれもない事実です。実際にあなたの舌で、【天然水】&【RO水】を厳しくジャッジしてみてください。

以上(by 元ウォーターサーバー販売店員やっくん)